更新履歴 - 2023
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■12月
「執事」ではなくなった途端自由極まりない雪色の獣を見て、何でビビはこれを制御できてたんだろう……と考えたナミは、ビビの方が常に暴走していた事実を思い出してそっと空を仰いだ。うん、良い天気。
ちなみに蘭は園子と夢主の2人きりのお茶会にものすごく行きたかったけど、行けなくて悔しくて悲しくて無心になるためにいつもより鬼気迫る様子で部活に打ち込んでいたのだとか。
本編は約2年半ぶりの更新です。
『滅びの血族を追うのなら、星の軌跡を追うといいわ。けれど、ああ、地上に墜とした白い星は、無事夜空に還れるかしら。それとも燃え尽きてしまうのかしら?』
そう言って、雪色の髪をした情報屋の女はわらっていた。
あの子は泣くかな、と一族の女は言った。きっと泣くだろうよ、と一族の長は言った。泣いてもらわねば困る、とも。そのためならば、どれだけ悲惨な最期を迎えようが構わないと、あの子の瞳に映ったその瞬間に決めていたのだから。
海を往く黄色い燕が辿り着いたその島は、既に滅びに満ちていた。
左様ならば、また逢える日まで。
一方その頃、王女はやはり己の執事だった人間がきっちりしっかりあっさり浮気しているのを察知して「浮気者ォ~~~!!!!」と絶叫したとか何とか。
■11月
確たる約束をひとつ、預けものと共に。
( ˘ω˘ )スヤァ → (゚д゚)ヘァッ!? → ( ˘ω˘ )スヤァ
道は既に別たれているのだと、気づいているのはただひとり。
迷う彼女に背を向けて、元執事は己の道を往く。
改めて、悪魔の実の名前と能力とデメリットの詳細開示。当然ながら超人系悪魔の実です。
宴と、雪色の人間のこれから。
このとき、まさかこれ以上ひどくなろうとは夢にも思わなかった執事である。
男は口には出さなかった言葉を呑み込む。――― 国を出るならおれ達の船に乗ればいいだろう、などと言うのは、違う気がしたからだ。
■10月
それは、ずっと、ずっと、あなたと出会ったときから私が望んでいたものだった。
ちなみに、実はずっといたハリネズミとワルサギは男が部屋に入ってきた時点でそっと隅の暗がりに移動して見ないふりをしていたりする。
王は口にはしなかった言葉を思う。何度も考えたもしもを考える。訪れてくれるかもしれない未来に夢を見る。
あの白がすべての記憶を取り戻し、そして娘に手を伸ばし、娘もまたそれに応えるのなら─── 今度こそ、心から頷いてあげたい。
安らかな寝息を立てる白い肢体をベッドに横たえて秀麗な顔にかかる雪色の髪を払う。
武骨な指で触れた長い睫毛に縁取られた瞼のふちが乾いていることに、男は安堵にも似た息を静かに吐き出した。
白々と、明けていく。
雨が降る。戦いの終わりを告げる雨が、さぁさぁと、ざぁざぁと。
その“力”を何と言うのか、彼らはまだ知らない
その名を呼べ、我が主、私が唯一膝をつくことを許したひと。
……大丈夫。たとえどれだけ絶望的な状況だとしても、私が何とか、しますから。
■9月
ハリネズミにとって、相棒だけが唯一だった。
相棒が何とかしなければならない状況でないのなら。他の誰かに、任せることができるのなら。
己の唯一をそれ以上損なわせないために、裏切りの真似事だってしてみせる。
探せ、走れ、止まるな。
たとえその脚がちぎれてしまおうとも。
仲間と合流、のち、砲撃阻止。息をつく間もなくひた奔る。
血に濡れた真っ白執事を迷いなく背負った剣士と共に、航海士とハリネズミは宮殿へ急ぐ。
その数秒後、剣士が姿を消すことになるなど、航海士とハリネズミが知る由もない。
ハリネズミはひた走る。相棒のために。相棒のために動いてくれる人間のもとへ。
これだけは、矮小な身ではできないことだから。
赤い槍の男は語る。
一つ、力の差を明らかにしよう。
二つ、お前の能力を明らかにしよう。
三つ、おれの目的を明らかにしよう。
─── 四つ、お前を愛した者達を殺した者を、明らかにしてやろう。
夢に見た、懐かしいと思うには最近過ぎる記憶。涙は出ないけれど、胸の痛みはまだ消えない。
執事は束の間の休息を。
4章アルバーナ、始め。
■8月
戦いの火蓋が切られる前に、国を救うために、王女と共に海賊は奔る。
その仕草はまるで、獣がひとに懐くようだとハリネズミは思った。
間一髪の助けに、剣士は知らず深い息を吐いた。
はがねにとけるなまくらのいろ。
私はあなたを知っている。私はあなたを知っていた。
だから私だけは、こんなことをさせてはいけなかったのに。
白い人――― その双眸を彩るものは、何?
迷う王女の手には、ジョーカーがひとつ。
どんな役割を与えてその場に出すかは、すべてが彼女次第だ。
私の執事、美しい白い人。どこまでも自由であるべき人。
あなたが心から笑ってくれるのなら。
─── 私は世界からあなたを隠し通してみせると、決めたのよ。
執事は場を見る、機を見る。一矢報いるために己の牙を研いでいる。
女には否定できない苛立ちがあった。
己の故郷を取り返さんと必死に足掻く王女に。無力なくせに、決して裏切られることのない絶対の愛を持っている少女に。
だから少しだけ、からかってみたくなったのよと、未来の女は自嘲した。
町中での追走劇を、執事はどう演じるのか。
■7月
彼らはかく語りき。
そして砂の国は落陽に至る。
3章レインベース、始め。
執事の揺らぎ、変わる心。
2章ユバ、これにて了。
ワルサギ「なぁ兄貴、ご主人様とあの緑、番ってやつじゃないんです???」
ハリネズミ「人間ってのは色々あるんだ、知らんけど」
王女と砂の民を、執事は眺めていた。観察するように。正誤を確かめるように。この国が迎える結末を王女が願うものへと至らせるべきだと、固い決意を胸に刻みつけるように。
ようやくユバが見えてきました
ワルサギ が なかま に なった !
名前 を つけますか ?
→はい
いいえ
その頃、東の海のとある小船の上。へっくしょい!と盛大なくしゃみをした男達がいたとか何とか
暑い、熱い、篤い。
最もあついものは、さて。もし訊かれたならば執事は何と答えるだろうか。
一行は砂を往く。反乱軍を止めるために。戦争にさせないために。真っ白執事は王女の本心を知りながらも、口にはせず瞼を伏せて。
■6月
肩の上でハリネズミは思う。なぁ相棒、それは本当に───
1章ナノハナ、これにて了。
真っ白執事と“火拳”の男
フラグはしっかり回収します
アラバスタにようやく上陸です
仲間の印を受け入れた執事の微笑みは誰にも見られることはなく。しかしてやわらかにほどけた空気に、執事をよく見ている剣士は当然のように気づいていた。
オカマとのファーストコンタクト
アラバスタ編、始動。
ナノハナと銘打っておきながらナノハナに着くのはもう2話くらいかかります。
「猫 反省札」で検索すると冒頭がイメージしやすいです。
■5月
剣士と執事の、夜明け前の密談
執事の秘密、もういっちょ開示!
そしてゾロとの距離がガンガンに詰まっていきますが本人にその気はまったくありません。
その後、執事は大人しかったという。
執事は狙撃手が結構お気に入りだったりする。
サンジと執事が仲直り(?)します。
※サンジ→夢主への感情が恋愛に発展することはありません。手のかかる(かわいい)子供をちょっとくらいは甘やかしてもいいか、くらいなものです(現時点)
あれ、これって傍から見ればおれの相棒と剣士のデートシーンなのでは?と気づいてしまったハリネズミは次の瞬間気づかなかったことにした。
とある島に着きました。
船長との絆レベルが上がりました!
※これはゾロ夢連載です
別名情報開示編に相応しくぽろぽろ吐いてます
■4月
※これはゾロ夢です
という注意書きが増えそうな「執事の療養」編、始まりです。別名情報開示編第2弾。10話くらいで終わります(予定は未定)
執事の意外な弱点ひとつ。
これにて「ドラム島」編、終了です。
ちなみに、執事は船に戻るまで剣士の背中から出てこなかったそうな
ふるべ、ゆらゆらと、ふるべ
桜咲くこの国に、幸多からんことを
雪色の髪をなびかせて、美しいひとは言祝ぎを紡ぐ
アッタカ(˘ω˘)スヤァ
執事の思考:サンジ→海のコック→魚料理→エレファント・ホンマグロ→一本釣り
寝ぼけているので間の脈絡が吹っ飛んで最初と最後がくっついた結果のあの台詞です
執事の秘密がひとつ、暴かれた。
国は終わり、そして始まる。真っ白執事が何をすることもなく。
■3月
王冠を与えよう。
─── あなたが望む未来が叶うことを、私は信じている。
たとえ自身に抗う力がなかろうとも、国を救おうとした『ヤブ医者』の言葉を胸に、非力な医者は自分達なりに戦い続けてきたのだ。おそらくは、このときのために。
真っ直ぐにぴんと伸びた真っ白執事の背中を剣士が探るような眼差しで見ていたことには、誰にも気づかれなかった。
ぎしり、鈍く軋む手を誰の目にも映らないところで閉じては開き、執事はそっと息をついた。
素直に引き下がった執事に、主である少女はほっと息をついた。
その言葉を聞いた瞬間、ドルトンは目の前の執事が『誰』なのかを思い出した。気づいてしまった。だからこそ、己が吐く言葉を間違うわけにはいかなかった。
うっかり忘れそうになるけれど、そういえば執事はそういう人間なのだった。
その許しは、あまりに鮮烈なもので。
微笑むドルトンを見て直感でピコンときたビビ(これは……浮気の予感…!)
なんか察した執事(触らぬ神ならぬ触らぬ主になんとやら)
かつては医療大国と名を馳せた国。上陸は許可されたが、果たして医者はどこにいるのか。
凍結が解除されずに1ヶ月経ったので新垢作りました。運用方法は今まで通りで、更新のお知らせやネタ放流などなど。3/8に鍵をかけます。
■2月
目的の島には辿り着いた。あとは医者を捜して診せるだけ。
ドラム島編、始まりです。
刀は哂う。己の柄を握る手から伝わるものを読んで識る。この真っ白執事、あまりにもいびつで、そしてあまりにも固く、堅く、閉ざされている
ちなみに、見張り台に登って来ようとしていた連中はびびりながらもウソップが迎撃し、一応護衛や助太刀を任されていたハリネズミは特に何もすることはなかったそうな。
目的地の冬島へ向かう道中に出遭った海賊に、当然良い印象などあるわけもない。
ウソップはいい男、という話がしたかった。ウソップすごく書きやすいのもあってとてもいい好きです
執事が定めた指針は、王女もまた望むものなのだから。
執事は既に指針を定めていた。向かうべき地、成すべき事項。何とかすると一度口にしたのだから、それを違えることは、決してない。
■1月
仕方がない、と執事が笑って許したことが執事なりの好意の発露だと、航海士が気づくのはまだもう少し先のこと。
元タイトル候補&サブタイ&大筋:執事と航海士の密約
白が望むものは、たったのそれだけ。それがなければ白の心は飢え、渇き、壊れて崩れることを、王女はよくよく理解していた。
ドラム王国に至るまでの話に少しばかりお付き合いください。
巨人に強く強く背を押され、その船はひたすらに真っ直ぐ海を往く。
リトルガーデン編、これにて終了です。拍手も更新しましたので、ぽちついでにどうぞ~
あと1話だけ続くんじゃよ( ˘ω˘)
知らぬうちに降り積もってかたちをなしていくそれを、執事はまだ、うまく認識できないでいる。
相棒が気に入っているものであるのならば、ハリネズミは己の能力を明らかにして行使することくらいは厭わないのである。このあと相棒に全力で褒めて撫でてもらってご満悦。
どっちも短いので2話まとめて更新です。
執事が彼女に仕える理由など、それだけで十分だった。けれど彼女だけで満たされていた心に別の何かが少しずつ降り積もっていることには、まだ気づいていない。
ゾロと相棒のやり取りを見ていたハリネズミは、珍しい相棒の様子に、ふぅん?と目を眇めて僅かに首を傾けた。
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